概要・挨拶
会長あいさつ

聖マリアンナ医科大学
大学院医学研究科・応用分子腫瘍学 教授
太田智彦
この度、第3回JOHBOC学術総会を担当させていただく太田智彦でございます。これまでBRCA1を中心に、家族性乳がんの基礎研究に従事してまいりましたが、このような大役を仰せつかり、誠に光栄なことと存じます。副会長には愛知県がんセンターの岩田広治先生、聖マリアンナ医科大学の鈴木直先生にご就任いただき、それぞれ乳がんと産婦人科関連のテーマについてご担当いただいております。会場は東京・旗の台の昭和大学上條記念館を予定しております。現地開催とWeb開催のハイブリッド形式を予定しておりますが、現地開催については新型コロナウイルス感染拡大の状況を慎重に見極めながら安全第一に方針を決定して参りますので皆様におかれましては是非、万障お繰り合わせの上、ご参加いただきたく存じます。また、本総会では前身のHBOCコンソーシアム時代から含めて初めて公募での一般講演、ポスター発表も予定しておりますので、若手の先生方やまだHBOCに馴染みの薄い方々もこれを機会に積極的にご参加いただければ幸いに存じます。
本機構が扱う課題は非常に幅広く、乳がん・卵巣がん発症者の遺伝子診断と手術、進行がんや周術期の薬剤治療、未発症HBOCキャリアの遺伝子診断、カウンセリング、予防的な手術、さらにこれらの臨床をささえる基礎研究と多岐にわたり、参加者も医師、薬剤師、遺伝カウンセラー、患者様、基礎研究者など多くの分野から構成されているのが特徴です。また、最近の臨床データから、前立腺がんや膵がんにおける役割も重要になってきています。がんを発症された患者様の治療を向上させ、社会復帰をお手伝いし、また治療後の患者様や未発症キャリアの方々が日常生活を安心して暮らしていくために、このチームが一丸となって様々な課題に取り組んでいく必要があります。そこで今回は Bench to Bedside という言葉をなぞって Bench to Daily Life 、「基礎から臨床、そして日常へ」をテーマとして、家族性乳がん研究の生みの親とも言うべきMary-Claire King博士をお迎えして特別講演でのご講演をいただくのをはじめ、基礎の専門家によるシンポジウム、乳がんと卵巣がんの診断、治療に関するシンポジウム、遺伝子カウンセリングに関するワークショップ、さらに一般講演を予定しております。また企業各社のご協力の下、ランチョンセミナーとアフタヌーンセミナーを企画しております。これらを通して最先端の基礎研究から臨床やカウンセリング現場まで、JOHBOCの取り組みを幅広く発信していくことを目指します。
なお、新型コロナウイルス感染拡大の状況が許せば、初日の夜にささやかながら懇親会を開催する予定としております。出来るだけ多くの方にご参加いただき、2日間の企画を楽しんでいただければ幸いに存じます。
第3回JOHBOC学術総会 開催概要
開催日時 | 2023年5月20日(土)~21日(日) |
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会場 | 昭和大学 上條記念館(ハイブリッド開催) |
会長 | 太田智彦 |
副会長 | 岩田広治 |